リスニングは初期の段階はDUOや速読英単語の別売りCDが効果的ですが、大学入試で戦うには、ちょっと不足しています。そんなときは、YouTubeでCNN Student Newsを視聴することをお薦めします。
まず、YouTubeでは広告が最初にでてきて煩わしいですので、Tube Browserというアプリを使います。有料だったかもしれませんが、毎回広告を飛ばせることを考えると非常に快適に視聴できます。
そして、最初は0.75倍速に設定し、画面上部にあるCCボタンを押して字幕付きで視聴しましょう。
CNN Student Newsはやはり生徒向けに放送されているだけあって、ニュースの内容も使われている表現も分かりやすいものが多いのです。フルスクリプトもHPで公開されています。
注意点として、アメリカの学校は9月始まりのため、7月と8月は夏休みに入ってしまうので更新されなくなってしまいます。そんなときは、過去のニュースを視聴するか、ジャパンタイムズの社説集についてくるCDを聴くか別の方法を取る必要があります。
CDを使う場合は、iTunes Matchをサブスクするとパソコンに取り込んだ音声をスマホでもダウンロードすることができるようになります。ただし、年間3,980円の有料サービスとなっています。
他には、abceedという語学学習を助けてくれるアプリもあり、こちらのアプリに購入した語学テキストの聞きたい音源があれば利用することもできます。TOEIC公式問題集や英検問題集などは大抵みつかります。語学学習の神アプリと呼ばれています。abceedも課金してサブスクすれば、ダウンロードしたものを整理したりかなり自由度の高い利用が可能になります。(自分は無料版を使ってます)
どうしても動画で視聴したい場合は、CNN Student Newsが夏休みの間は、
NBC Nightly Newsがおすすめです。こちらの方がレベルがわずかに高いので、やはり0.75倍速にして視聴してみましょう(0.5倍速はあまりに変な音声になるのでお勧めしません)。HPにスクリプトはないのですが、画面上部のCCボタンを押せば字幕が出てきます。
NBC Nightly Newsは専用のアプリもありますので、ダウンロードするとそちらでも視聴できます。他にも政治番組や朝のニュースなど、いろいろとチョイスがあります。そして、なんといってもTube BrowserでなくてもCMが途中で入らないのが一番の魅力です。かつて自分はhuluでCNNを見ていたことがあったのですが、結構CMが長くて、つらかった記憶があります。
ところで、受験生は一日にどのくらいリスニングの練習をすればいいかというと、最低でも20分はやるべきです。英検準1級対策にもなります。
CNN Student Newsは10分番組ですので、通常スピードで聞き取れるようになったら、2回視聴してみましょう。それか、NBCなども試してみましょう。
ちなみに英検1級対策として活用するなら、一日に1時間は視聴すべきだと思います。これが二次面接でもそのまま活きてきます。1級を高校生のうちに取得するのは難しいですから、まとまった時間のある学生のうちに練習するのがいいと思います。
自分が大学生だったころはまだスマホがありませんでしたので、iPodに入れて見るか、パソコンのiTunesで見るか、スカパーに加入して自宅で視聴するかのどれかでした。
大昔の人たちは弁当を持って映画館に入り、二回続けて同じ洋画を視聴したと聞きます。非常に便利な時代になったと思います。
そして仮にリスニングがない早稲田・慶應などの私立大学を第一志望にするにしても、リスニングはかならずやるべきです。英語の長文を読んでるときに、頭の中で音が鳴った状態になると、意味をつかむのが容易になります。英語のリズムに乗って読むので、勘も働きやすくなるのです。
音楽の授業では、無音の状態で楽譜だけ眺めてても上達しないように、語学も無音学習だけは絶対に避けるべきです。國弘正雄先生は「音を使わない英語学習は悲しいほど伸びない」と言いましたが、まさにそれです。図書館や自習室で声に出せない場合は、イヤホンやヘッドホンで英語のニュースを聞くようにしましょう。
リスニングはやれば必ず伸びる技能です。「習うより慣れろ」が当てはまります。まずはシャドーイングとか細かいことは気にせず、たくさん英語のシャワーを浴びてください。