多くの人は、単語帳は英単語の意味が分かるようになると使うのをやめてしまいます。
しかし、それはもったいないことです。短文で覚えるタイプの単語帳は、
日本語→英語 と訳せるようになってこそ力になります。(私はこれを裏DUOと呼んでます)
試しに、DUO3.0よりワンランク易しいDUOセレクトから日本文をピックアップしてみましょう。
No.76「変化に抵抗する人達を納得させるのは大変だ」
No.72「その組織は反乱軍に武器を供給している疑いが持たれている」
No.303「この乗り物は水素で動くので、公害の削減に貢献する」
どうでしょう。DUOセレクトもこのように出されると難しいのではないでしょうか。
東大か京大の英作文に出てもおかしくなさそうな雰囲気があります。
実はDUOに限らず、単語や文法を試す方法として、和文英訳が最も難しいのです。
むかし、中学レベルの単語や文法項目が身についたかどうか確認するために、瞬間英作文という教材を使用したことがあります。高校3年生にやらせるとみんな最初は中学レベルだと思って侮るのですが、いざ解きだすと案外難しくて「基本の大切さを知りました」と皆口をそろえて言います。
つまり中学生のときに出来たと思っていた内容は、実は4択問題や空所補充問題だったりで、生徒が解けるようにと、手加減された問題だったのです。
ではDUO3.0とDUOセレクトはどうかというと、通常使用の
英語→日本語にするのは英検2級レベルである一方、
日本語→英語にするとなると英検1級かそれ以上のレベルになります。
冠詞の有無、前置詞の違い、時制の細かな使い分け、などを意識して完璧に書けるか試そうとすると、難易度は急上昇します。
こちらの写真はDUO3.0ですが、セレクトと比べてもう少し難しいのが日本文から伝わってくると思います。
短文タイプの単語帳は、使い方次第では優れた英作文の教材に変身します。
DUOはもう卒業した、これからはパス単1級だ、と思ってる人にこそ、本棚で眠っているDUOを取り出し、日本文を英訳できるか試してみてほしいと思います。
DUOが新たな顔をして挑戦者としてやってくるのがわかるはず。
英語に自信のある上級者こそ裏DUOをやろう!と勧めたいです。