「弘法筆を選ばず」なんて言葉がありますが、「弘法じゃないから筆を選ぼう」と言いたいです。
道具にはこだわりたい。
今回見ていくのはマークシート用のシャープペンシル。共通テストはマークシートですが、計算のない文系科目は1.3mmのマークシート用のシャープで塗った方が圧倒的に早く塗ることができ、時間の節約になります。
写真に写っているのは、コクヨの1.3mmシャープや、ぺんてるのマークシート用シャープ。そして、ステッドラーやファーバーカステルが出している「芯ホルダー」です。
芯ホルダーは聞きなれない名前ですが、2.0mmや3.0mmといった分厚い芯をホールドしてくれるタイプのシャープペンです。本来はデッサンや製図に用いる道具です。
マークシートにはできるだけ、太いシャープペンシルを使おう。
0.3mmで塗っていては時間がかかって損する。
試しにTOEIC200問を0.5mmと1.3mmで塗り比べると、2分くらいの差がでました。TOEICでは、この2分が非常に大きいのです。
(あるホームページでは、TOEICで0.5mmの縦線一本で読み取ってもらえるか実験した人がいるようで、実際に読み取ってもらえたらしいのですが、非常に危険なので普通に塗るべきです)
TOEIC、英検、共通テストの文系科目と、計算がいらない試験では太いシャープペンシルを使った方が圧倒的に有利です。
ところで、2.0mmや3.0mmでもいいのですが、どんどん塗っていくと芯に一定の角度がついてしまい、シャープペンの向きを少し変えると、太く塗れなくなってしまうことがあります。実はマークシートに最も適した太さは1.3mmタイプなのです。
いろいろ使ってみた結果、自分の場合は芯がぐらぐらしないぺんてるの1.3mmがベストだと感じました。ただ、コクヨの1.3mmも非常に軽いので、こちらの方がいいと感じる人もいるかもしれません。
ちなみに、TOEICは芯の濃さはHBを指定していますが、Bでも全然大丈夫です。
これが2Bになると、力を入れて消しても灰色になってしまい、機械が二重にマークしてると判断してしまう恐れがあるため、塗りやすくても濃さはBまでにすべきです。
文具でもう一つ気を付けたいものは、「消しゴム」。
消しゴムを長く使わずに、プラスチックのトレーの中で保管しておくと、少しずつゴムが溶けてきます。(ただし、年単位という時間がかかります。)
プラスチックとゴムは相性が悪いのです。自分はこの事実を知らずに、長いこと使っていなかった消しゴムをTOEICで使ってしまい、パート4で塗った箇所を消そうとしたら、マークシートの上でガムのように溶けて焦りました。でもリスニングはなぜか満点がでました。
保管するなら、布で巻くか、木の箱に入れておくか、とにかくプラスチックに触れないようにしないといけません。
また、消しゴムはできればノック式のペンタイプではなく、ふつうのMONOの四角いタイプを用意しましょう。消せる範囲が全然違うし、使い勝手も四角いタイプのほうが圧倒的に上です。
試験では床に筆記具を落とすアクシデントも考えられますので、できれば1.3mmシャープは2本、消しゴムも2個持っていきましょう。
マークシートだけなら、ぺんてるの薄い四角いタイプの消しゴムもおすすめです。
たかが文具、されど文具。
「備えあれば憂いなし」
「弘法じゃないから筆を選ぶ」
道具でも勝ち負けは出るものです。