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大学と古書店街と大型書店

東京には有名な古書店街があります。

 

それは、神田神保町、早稲田、本郷などです。

 

共通点はどれも学生街であること。

 

神田神保町といえば、明治大学、日本大学、専修大学。

 

早稲田といえば当然ながら早稲田大学。本郷は東京大学。

 

そして、ふと気づきます。

 

あれ、慶應義塾大学は?と。

 

三田はオフィス街だし、日吉は田舎で本屋は駅前に一つあるぐらいでした。

日吉の裏に日吉商店街があり、「ひようら」と呼ばれていますが、あまり本屋は見かけませんでした。慶應は古書店へのアクセスがあまりよくないのが欠点です。

(「慶應の学生がいかに本を読まないか物語っている」と慶應を出た親から教わりました)

 

 

基本的に、大学生が多く集まる街では、専門書や文庫本、洋書などが学生にとって安く手に入るようにと、古書店街が形成される傾向にあります。実際に神保町も大学が多く集まっていることから、古書店街へと発展した聞きます。

 

この神保町を歩くと、大型書店では見かけない絶版本との出会いがあります。

 

洋書といえば、北沢書店。林修先生が「講談社学術文庫を持ってる数が人間偏差値に比例する」とテレビで紹介した講談社学術文庫が充実してるのは中川書房。他にも大昔の赤本が充実してる山口書店などもあります。

 

古本屋では知らない世界との出会いがあるので面白いものです。

 

 

英語講師として英文法を解説するとき、哲学、言語学、論理学などを使うとうまく説明できることがあります。自分の場合、講談社学術文庫に頼ることが多くあります。

 

佐藤信夫のレトリック感覚、レトリック認識などは英作、読解の解説でかなりお世話になってます。自分にとって文庫本は仕事の栄養素としてとても重要な立ち位置にあります。

 

 

ところで、本屋に関しては、

 

「どの大学に進学するかで、本屋へのアクセスの良し悪しが決まる」

 

といっても過言ではないでしょう。

 

慶應大学の古書店へのアクセスの悪さはまだいい方で、地方の大学では生協以外に全く本屋がなく、本との出会いが基本的にない、というところもあります。

 

 

大学を選ぶとき、本屋へのアクセスがいいかどうか、常にチェックすることが重要です。なぜなら、特に文系の場合、大学の授業をしっかり聞くよりも、どれだけ本屋に通い、多くの本に接したかで学力が決まるような側面があるからです。

 

東京では、大型書店も充実しています。

 

・池袋のジュンク堂、

・新宿の紀伊国屋書店本店、

・(および新宿南口の洋書専門フロアのBooks Kinokuniya)、

・東京駅の丸善オアゾなどは

「書店黄金の三人衆」といえます。この三人衆にアクセスしやすくするためにも一都三県の大学に進学する意味はあります。英語学習をする上でも、道具を揃えるためにも重要です。

 

本屋は仮に何も買わなかったとしても、そこにいるだけで何か大事なエキスが得られるのです。「書店浴」といえます。

 

生徒の個別指導ではこれらになるべく足を運ぶようにと伝えています。

 

 

最後に世界史の荒巻先生が本を読む人と読まない人の間に、めちゃくちゃ差が空いてる現実、そしてそれをどう埋めるべきかについてお話ししてる動画を紹介してみたいと思います。

実にいろんな示唆が得られます。

 

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