新宿で個別・少人数制の英語塾をやってる齋藤です。
「早期英語」「小学校からの英語」と聞いてどう思うでしょうか。
英語講師によっていろんな意見が出ていますが、実際に小学生の頃に英語圏に滞在した上で議論してる人は少ないように見えます。
今回は小学校の頃にアメリカに住んだことのある経験を踏まえ、持論を述べてみたいと思います。早期英語に関して3つほど思うことがあります。
1.英語圏に年単位で生活するなら、幼少時の学習効果はある。
2.小学校で「教科」として強制すると嫌いになるリスクがある。
3.ピアノや水泳のように「習い事」としてやるならアリ。
まず、1.と2.です。
SAPIX国際部の人が、「英語ペラペラになるのに必要な時間」を紹介していたことがあるのですが、女の子で3年、男の子は無口なので4年です。
平日に現地の学校に通うと、朝8時から昼の14時くらいまで、6時間は英語に触れることになります。
ここからさらに週に3回近所の子どもたちと1日2時間ほど遊ぶと、1週間で6時間英語に触れます。そして毎日英語のテレビを1時間見るとします。
そうすると、1週間で、43時間ほど英語に触れることになります。
一年は52週なので、年間でおよそ2200時間です。
女の子は3年でペラペラになりますが、6600時間必要ということになります。
無口な男の子は、4年必要で、8800時間必要ということになります。(もちろん個人差はあります)
日本の小学校で行われている外国語活動、外国語教育(学校で習う英語の時間)は、
小3・小4でそれぞれ年間で35時間。
小5・小6でそれぞれ年間で70時間。
英語圏に滞在している人たちには遠く及ばないことが分かります。
自分自身は約5年ほど英語圏に滞在していたので、しばらく英語を話さないことがあっても、1週間ほどリハビリすればすぐに感覚が戻ってくるところがあります。
小さいころに1万時間以上英語に触れていてやっと日本語を英語に変換しようみたいな感覚がなくなるのを実感できます。
ところで、中学、高校と受験英語にかなり触れましたが、そのときの英語のおかげでとっさに英語が口から出てくるようになった感覚は、正直あまりないです。
読解と文法問題ばかりやっていたからかもしれません。小さいころの貯金(つまり体で覚えた英語)が大きくモノをいう感じです。ただ、正しい英語を使って読む・書くという視点にたつと大きく貢献してくれています。
早期英語というのは、年単位で環境的に英語に触れるしかないような状態にすれば効果的ですが、学校で中途半端な時間数で教科としてやると、やたらと覚えるルールが多いだけで嫌いになる可能性があります。
ほとんどの子は、時間数が短すぎて英語のルールを覚えきれないのです。
そして最後に3.に関してです。
では、小さい頃に全く英語に触れさせないのがいいのかというと、決してそうでもなく、本人が興味を示していれば英会話教室に通わせたり、インターナショナルスクールに通わせればそれなりに効果があると思います。
「やりたい」と思っているか、「やらされている」と思っているかで伸びが全く違います。英語に興味を持つ時期も人によって千差万別です。
つまり、「早期英語は決して強制しないこと」が重要といえます。
本人がやりたがっている、あるいは英語圏に滞在するなら大いにやる。これがベストだと思います。
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