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慶應の英語は学部ごとになぜ傾向が違うか

慶應義塾大学の英語は、学部が違うと、まるで別大学であるかのように問題傾向が変わります。

 

早稲田も多少違いますが、教育学部の英語を中心として、早稲田らしさがどこの学部でも感じられます。

また、MARCHクラスでは、学部が違っても同じ大学内では出題傾向が似ています。(ただし立教は共テ利用、民間試験利用です)

 

以下に慶應の学部ごとの大まかな性格を見ていきましょう。

 

慶應の文学部は国立のような長文が一題。辞書持ち込み可。国語力がいる。

 

慶應の経済学部ではSFCのような超長文に加えて自由英作。

 

慶應の法学部はパズルのような論理トレーニングのような出題。全問マーク式。

 

慶應の商学部はビジネスに関する英文が多数。処理スピードをみてる。

 

慶應の医学部は昔の東大後期のような記述重視の出題。読解力を求めてる。

 

慶應の理工学部は理系に関するオーソドックスな出題。理系の知識も必要。

 

慶應の薬学部は全問英語で、語彙レベルも高い英文。スピードもいる。

 

慶應の総合政策と環境情報は超長文を二題。

 

慶應の看護医療はオーソドックスな出題。

 

このように学部によって全く別の大学であるかのような顔をしています。

街でいうと、どこか新宿のようで、エリアが違うと別の顔をしています。

 

あまり民間の英語資格試験も活用せず(文学部でのみスコアを活用)、共通テストも活用せず、なぜこのように独自のカラーを貫く形式なのでしょうか。

 

ヒントは、三田会からの寄付金があります。

 

普通の大学なら受験生に媚びて、たくさん受験してもらうように「受験料ビジネス」をするところですが、慶應は寄付金がたくさんあるのでそのようなビジネスをする必要がないのです。

つまり媚びる必要がないのです。

本当に欲しい人材を過去問からメッセージを出しているといえます。

 

ただ、その分、学部ごとに傾向が違うので併願しにくいという側面もあります。

(同じ理系学部でも理工と薬学ではだいぶ違う)

 

それでもよくよく観察すると、対策をする上で、学部同士どこかで似ている雰囲気のあるとこもあります。

 

たとえば、

経済学部とSFCと薬学部は超長文という面で似ています。

医学部と文学部は記述重視という面でわずかに似ています。

商学部と理工学部と看護医療学部は文法・語法を出してくる点でどこか似ています。

 

これらの組み合わせは対策に使えるので、受験しない学部であっても過去問を用意する価値があるといえます。

 

京都大学や一橋大学では学部によって傾斜配点は違えど、同じ英語の問題を解きますし、東京大学はどの学部も英語は120点満点で、入学後に学部を決める進学振り分けがあることから、あまり学部の垣根を感じさせることはありません。

 

慶應のように学部によって全然違う問題を出してくる大学は珍しいのではないでしょうか。ただ、その分慶應は学部同士仲が悪いともいえます。そこで塾長を選出するときに結構もめると聞きました。

 

話を戻しましょう。

慶應英語の共通点は長文の配点が高いこと

長文を制する者が慶應を制するといえます。

 

もし学部を複数受ける上で学習法で迷ったら、「長文重視でいく」スタイルでやってみてください。

ジャパンタイムズの社説集でも、河合塾のやっておきたい長文でも、国立の問題でも積極的に量をこなしましょう。

 

「英文をたくさん読んで、読解力を鍛えてこい」とどの学部もメッセージを出してるのは間違いありません。

 

 

 

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