高校生の時に、分詞の修飾を習ったと思います。
まず、動詞には自動詞と他動詞がある。
自動詞は主語だけの世界で完結してピリオドを打てるもの。
The leaves have fallen.
(葉っぱは落ちた)
他動詞は他者(主語以外の相手)が必要。
They surprised me.
(彼らは私を驚かせた)
そして、学校や塾では、
自動詞の現在分詞で名詞を修飾すると、
falling leaves(進行中)
(落ちつつある葉っぱ)
自動詞の過去分詞で名詞を修飾すると、
fallen leaves(完了)
(落ちた葉っぱ→落ち葉)
他動詞の現在分詞で修飾すると、
a surprising boy(~する側)(能動の関係)
(驚かせようとする少年)(ビビらす少年)
(ディズニーのお化け屋敷でバイトしてる店員)
他動詞の過去分詞で修飾すると、
a surprised boy(~される側)(受動の関係)
(驚かされた少年)(ビビらされた少年)
(ディズニーのお化け屋敷で怖がってる客側の少年)
のような関係が成り立つと習いました。
でもここで一つ大きな落とし穴があります。
「なるほど、じゃ自動詞と他動詞だけ区別すればいいのか、自動詞でなんでも作ってやろう!」と考えると失敗します。
たとえば、cryやlaughは自動詞だからといって、
「泣いた赤ちゃん」でa cried baby、
「踊った少女たち」でdanced girlsといえるでしょうか?
答えは、NOです。
先ほどのfallen leavesと大きな違いがあります。
自動詞には2種類あります。
1.主語が「変化を被る側」
fall, retire, escape, expire, depart, melt, collapseなど。
これらは主語が(意図しないことが多い)何らかの変化や移動を被る側です。
a retired professor→教授が引退という変化を経た
an escaped prisoner→囚人が脱走という移動、変化を経た
fallen leaves→葉っぱが「落ちた」という変化を経た
departed guests→客が「出発」という移動を経た
このように結果の状態を表すことができます。
2.主語が「動作をする側」の自動詞
cry, laugh, dance, run, sleep, sing, workなど。
これらは自分から意図的に行動を起こす動詞群です。
× cried babies→赤ちゃんが「能動的に泣いた」
でも泣き終わったら?特に結果の状態は残らない。
「泣いた赤ちゃんたち」→babies who criedとする
×danced girls→女の子たちが「能動的に踊った」
でも踊り終わったら?特に何も残らない。
「踊った少女たち」→girls who dancedとする
一般的に前置修飾は「永続的」で「名詞の種類」を表すとされています。
a used bookは「古本」→永遠に古い本のままで、名詞の種類を表す。
一方で後置修飾は「一時的な状態」を表します。
a book (which was) usedは「読み終わった本」→一時的に読み終わった状態で、手で持ってたせいか本がホカホカしてるでしょう。
babies who criedやgirls who dancedのように自分の意志で行ったものは一時的な状態であって永続的でないので前置修飾を許さないのです。
先ほどの意図的に行わなかった自動詞、動作を被られた側をもう一度。
a retired professor→ずっと引退という状態の教授
an escaped prisoner→ずっと脱走という状態or種類を表す囚人
fallen leaves→ずっと落ちたままの葉っぱand種類も表す。
departed guests→出発してしまった事実はずっと残り、種類も表す。
こう考えると分かりやすいと思います。
まとめると、
1.主語が「変化を被る側」の自動詞で、多くの場合、意識的でないもの(中にはescapeなど意識的なものもある)は、
前置修飾OK
2.主語が「動作をする側」の自動詞で意識的なものは、
前置修飾はNGで、後置修飾にしなければならない。
最後に、「亡くなった男性」で、なぜ、a died manはダメか?
dieは変化を被る側だし、意図せず死期が訪れることもあるので使えそうですが、実はdeadという形容詞がすでに存在してるのでdiedは使えないのです(deceasedという形もあります)。
英作文で自動詞の過去分詞の修飾で迷ったら、ぜひ思い出してみてください。
現在、無料体験授業を実施中です。
お問合せフォームからお申込みください。