大学受験で早稲田か慶應に入ったとしましょう。
就職活動は大学3年の終わりごろから始まりますが、早慶は果たして就活で有利になるのかどうか気になるところです。
今回は慶應大学ではどうだったか、個人的な話を交えて紹介してみたいと思います。
まず、結論からいくとそれなりに強いです。
ただ、大学名だけで決まるわけでもないといった感じです。
「有名企業の挑戦権が与えられる」と言う方が適切かもしれません。
大学3年になると多くの学生はリクナビなどに登録しますが、自分の場合は登録してないのに、なぜかみかん箱3箱分の案内があちこちから送られてきて、住所と名前の箇所を切って捨てるのが面倒だったという記憶があります。
送られてきた案内を見て、初めてボストンコンサルとかいう会社があることを知ったりしました。みずほ銀行あたりからは4回くらい大きな封筒から小さなハガキまでしつこく送られてきましたが、全部シュレッダーで名前のところを裂いて捨てました。もちろん案内が送られてきただけなので、受かるかどうかは全く別ですが。
自分は学習塾に行きたい。
そのような思いがあったので銀行やコンサルなどは考えたこともありませんでした。
就活では大学受験時に通ってたNEXUSを思い出し(自分はZ・Z1というクラスにいました)、そこの系列であるSAPIXを受ける感じでした。一次面接を受けた結果、「あ、これはいける」と勝手に思い、他の学習塾を受けるのは面倒になってそこでSAPIXだけに絞りました。結局、内定はあっさりと出て、就活はほとんど何もしてないような感じで終わりました。
ただ、SAPIXが用意した独自の履歴書では高校と大学は一般で入ったのか、推薦で入ったのかと記入する欄があり、どちらも一般で入ったと書いたのは良かった気がします。
大学の成績は一切見られませんでした。
就活の面接で大事な点として、「ウソはつかない」ことが挙げられます。
塾業界を志望して、「教えた経験はあるかどうか」聞かれますが、ここはウソはつけません。ウソをついても一瞬で見破られます。顔でわかるのです。
2,3か月ならわかりませんが、1年教えた経験があれば、それは確実に顔に刻み込まれます。そして同業者はそれを瞬時に見抜きます。
塾の先生を長くやっていると、駅のホームで遠くに塾の先生が歩いていてもすぐに同業者だとわかると言います。それほど同業者は匂いでわかるのです。自分も大型書店の学参コーナーに行って大人を見かけると、同業者なのか生徒の親が見に来てるのか、顔を見なくても雰囲気ですぐわかります。
話が少し脱線しました。
ちなみに、他の企業で遊びで受けたところもあり、
筆記試験の国語と算数でほぼ満点を取ったのにも関わらず、なぜか筆記の段階で落とされたとこがありました。逆フィルターじゃないのか?と感じるケースです。
慶應から学習塾に行くのはレアケースなので、冷やかしで受けに来たんじゃないかとみられた可能性はあります。
なんとなくですが、慶應なら銀行、商社、保険、損保、と進む道が出来上がってるような空気もどこかでキャンパス内にはありました。つまり、あまり慶應から行かない業界を選ぶと、かえって変な目で見られるので面倒なところがあるのです。
早稲田なら政治とマスコミに強いイメージがあります。
やはり大学のカラーは少なからずあると思います。
そして、TOEICのスコアも地味に大切です。
慶應でTOEIC400点だと何もしてない人に見られそうですが、900点あれば頑張ってた人に映るはず。早慶に加えて何か一つ得意なものを持ってるとそれなりに有利になります。
ただ、それ以上に「コミュニケーション能力の有無」がものをいいます。
それは、面接で一方的にペラペラしゃべるのではなく、面接官が何を求めているか、瞬時に見極め、適切に答える力です。これがないといくら早慶でも厳しくなります。
これを鍛える場は、やはりサークル活動ではないでしょうか。
学生時代の充実度が就活では活きてきます。(もっといえば高校時代からすでに始まってるのかもしれません)
ちなみに、慶應の三田会という組織は自分はいまだにどんな組織なのか理解してないですが、きっと慶應OBが大勢いる企業においては有利になるのではないかと思います。
いろいろとチャンスはあるので、大学受験で早慶を目指す価値はあると言えます。