法政大学のT日程は様々な学部に出願できます。
そのため、人気が高いのですが、英語の難易度もMARCHクラスの中ではかなり高いといえます。
レベルとしては、明治大学の全学部統一と同じかそれ以上になります。
文系学部では英語150点に、選択科目として国語もしくは数学(100点)を加えた250点満点で合否が決まります。
特に注目すべき点として、国語を選んだ場合、古文・漢文の独立問題が出題されないこと。地歴もやらなくていいという点で、英語に自信のある人が出願してくる方式になります。
理系でも出願できるのですが、その分、英語で合否が決まるので英語のハイレベルな戦いが繰り広げられているといえます。
T日程では、法学部、文学部、経済学部、経営学部、国際文化学部、人間環境学部、現代福祉学部、キャリアデザイン学部、グローバル教養学部、スポーツ健康学部などが英語で150点分の配点が与えられています。全体の6割が英語という傾斜配点です。
そして、英語の試験時間は90分。
大問は4つ。
大問1が評論文。内容は分かりやすく、語彙レベルもそれほどではありませんが、素早く解く必要があります。日本文で意味を問われるので、解きやすいパートです。
大問2は会話文。内容はデートの話で、比較的読みやすいものですが、小説のような人物の心理状態を読み解く力が求められています。
大問3は評論文で、大英博物館が飾っているコレクションのいくつかを各国に返還すべきかどうかという話。語彙レベルは標準的ですが、前置詞の使い分けはすべて正答したいところです。このパートでは長文を使って文法力が試されています。
最後の大問4は、仕事と休息に関するお話。こちらも語彙レベルは標準的ですが、問題文が突然すべて英語に変わり、素早く内容把握問題を処理する必要があります。一番時間がかかるパートといえます。
解く順番ですが、一番易しい大問2の会話文から始め、
2→1→3→4と解くとやりやすいといえます。
時間配分としては、トータル90分のうち、
2に10~20分。
1に20分。
3に20分。
4に30~40分。
といったところです。
学習法としては、単語帳ばかり読むスタイルではなく、長文読解をメインにすべきです。
問題集では、河合塾のやっておきたい長文500や700がレベル的にマッチします。
また、英語は法政だけでなく、早稲田の商学部なども解いて高地トレーニングをすると効果的です。
全体的に「英語の長文に慣れてこい」というメッセージが読み取れる出題です。
もし、「地歴が間に合わない、古文漢文も怪しい、だけど英語の読解力には自信がある!」という人がいたら、法政大学のT日程はもってこいです。
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