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過去問はいつやるべきか

「過去問はいつ解くべきですか?」

 

このような質問を毎年受けます。

 

これに対して次のように答えています。

 

高1なら解かなくてもいいので、メジャーどころ(東大、早慶、MARCHクラス)は目を通しておくこと。

 

高2なら解けそうな問題は実際に解いてみること。

 

高3なら実際に解いて正答率とかかった時間も記録しておくこと。ただし、秋までは正答率やかかった時間をそこまで気にする必要はなし。

 

 

実は有名校の問題の出し方を知っているか否かで勉強の仕方が変わってきます。

 

たとえば、経済系の学部を志望したとします。

なんとなく早稲田の政経や慶應の経済を考えてるとします。

 

そこでそれらの赤本を見に行くと、単語帳ばかりやるスタイルでは太刀打ちできないことが分かります。むしろ、長文慣れすることが必須です。

 

単語中心の学習が役立つのは、どちらかというと上智大学や私立医学部のような形式です。

 

最終着地地点を早い段階で確認したかどうかで大きな差が出ます。

 

かつて、自分はツイッターでDMを開放していたことがあり、受験生からどのような相談が来るのか実験してみたことがあります。

すると、驚くほど共通点がありました。

 

「単語帳は何を使えばいいですか?」と異口同音に尋ねてきます。

 

長文読解やリスニングや英作については一切質問されませんでした。とにかく単語帳は何がいいのかと聞かれました。

 

そこで「単語王やシス単や速読英単語も基礎体力をつける上で大事だけど、まずは大学側がどんな問題を出すのか確認してください。つまり、自分が出る種目は、100m走なのか、5000m走なのか、フルマラソンなのか、どんな種目に出ようとしてるのか確認してください。それによってトレーニングの仕方が変わります」と答えていました。

 

単語帳とは、あくまでも腕立て、腹筋、ランニングといった全種目共通の基礎トレーニングなのです。

 

東大をはじめとした国立大学を受けるなら、単語帳は早い段階で終わらせ、英作、和訳、要約といった記述力を鍛える必要がありますし、早慶を受けるなら、語彙力を相当伸ばす必要があります。MARCHクラスも文法の基礎やイディオムなど抜かりなくやる必要があります。

 

そして、非常に重要な点として、志望校のワンランク上の問題も解いてみることです。

 

MARCHクラスを第一志望にしたとします。

そのクラスだけの問題だけでなく、慶應の商学部や理工学部など、文法語法がたくさん出る大学の過去問も解くことで実力がつきます。いわば高地トレーニングで負荷をかけることです。

 

本屋で売られている問題集も、結局のところは、あちこちいろんな大学の過去問から取られていることがほとんどです。

 

有名大学の過去問はそれだけで良質な問題集になりますので、受験しない大学の過去問は「良質な問題集である」と思っていろいろ解いてみることをお薦めします。

ただし、英語に関しては早稲田理工の英語だけはいたずらに難しくしてるので、志望するわけでないなら解く必要はないと考えます。

 

MARCHが第一志望の人でも、東大と、慶應の商、理工、文、看護医療あたりは解いてみるとそこまで大きな癖はないので学びがあると思います。

 

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