塾名の由来

 LEXISとは「語彙論」「すべての語彙」という意味があります。語彙や知識を大事にしたい。そのような思いからLEXISと命名しました。

 

日本社会ではあまり馴染みがないのですが、海外では語彙力と社会的成功に強い相関関係があると信じられています。アメリカでは単語力のみを競い合う大会や、GREという非常に難解な語彙を試してくる試験があります。なぜ語彙が大事かといえば、その人の思考力の深さと密接に関わってくるからです。

 

言語学者であるチョムスキーはオーウェルの1984の巻末で語彙が豊富にあることが権力から独立して自由に物事を深く考えられる能力につながることを検証しています。オーウェルの1984には政府によって社会で使用される言葉を大幅に減らされてしまったがために、思考力を奪われた少女の話が出てきます。たとえば、Communist Internationalのことをコミンテルンと略すと、本来それが何のことだったのか疑問に思わなくなります。

 

人間は保持してる知識が減らされたり語彙が簡略化されると、物事に疑問を抱かなくなるし、本来見えてるはずのモノが見えなくなります。反対に、知識があると小さなことに気づくようになります。例えば心理学で次のような実験があります。

 

「今読んでる本を少し目の前から遠ざけて、周囲にある『赤色』に意識を向けてください。するとどうでしょう、しばらくはその赤色を気にしながら本を読むことになります」

 

これは「赤色に注目せよ」という知識(情報)が与えられたことで、いままで注意を向けなかった事柄に意識がいくようになります。

消火器も同じです。

家から駅まで行く途中には消火器があったはずですが、道端のどこにあの赤いボックスがあったか覚えてる人はほとんどいないでしょう。しかし「いざという時のために消火器に意識を向けて歩こう」と思うと、今まで視界に入ってこなかったものが入ってくるようになります。

 

知識によって着眼点が変わります。

 

かつては知識や語彙が特権階級によって独占される時代がありました。これは知識は力なりが時の権力者によって理解されていたからでしょう。幸い、現代では学習者にやる気さえあればいくらでも学び取る環境が整っています。それによって人生の選択肢を増やすことが可能になりました。

 

LEXISでは生徒に身の回りの出来事や国際情勢について、幅広い語彙をもとに解像度の高い世界を見てほしい、そして国際社会からみた日本の姿を自分なりの言葉で表現できるコスモポリタンになって活躍してほしい、そんな願いから語彙を大事にするという塾名に決めました。

 

(毎週単語テストばかりする厳しい塾というわけではありません)

 

 

 

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