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発音記号をマスターしよう


これは昔の東京外国語大学の過去問である。過去問とは大学からのメッセージ。この問題からはどんなメッセージが読みとれるだろうか。

 

ずばり、「発音記号をマスターし、未知の単語は意味だけでなく、発音の仕方も確認しろ」である。

 

英語が苦手な人に英文を音読してもらうと、基本的な単語の発音の仕方を知らないものである。発音できないものは覚えられない。発音の仕方がわからないものは、視覚を頼りに模様のようにして覚えるしかないが、人間は太古の昔から耳からの情報を頼りに生きてきた。耳からの記憶は長く脳に保持されるのだ。ちょうど、音楽の時間に繰り返し歌った曲は何年たってもメロディも歌詞も覚えてるように、音声を使うことが語学上達への第一歩だ。そのためには発音記号をしっかり覚え、辞書を引いたときにどんな発音になるのか、一つ一つ覚えることが重要である。

 

もちろん手を使ってたくさん書いてみることも大事。しかし、一つ注意点がある。私語禁止の自習室や図書館で無言のまま黙々と単語を書くだけでは「労多くして益少なし」だ。小声でぼそぼそ音読しながら書いたほうが記憶に残る。そういう意味で暗記作業は学食、喫茶店、公園、自分の家でやるほうがいい。図書館や自習室は数学や物理や小論文などの思考系教科が合ってる。

 

英語学習のヒントは音楽にある。

音楽の時間に無言のまま歌詞をノートに書き写して覚えようとする人はいないはず。覚えられないことを知っているからだ。だがこれが英語となると無言筆写の悲劇が起きてしまう。英語は勉強だ!と意気込んだからであろう。しかも妙に疲れるから「勉強した感じ」がしてしまうのでなおさら良くない。

まずは発音記号を覚え、そしてしっかりと声に出して音読してみること。リズムで覚えれば忘れないものである。

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